バレンシアから

追求し過ぎる。

BUNでございます。


ここのところ同じ話題ばかりですが、

めちゃくちゃ楽しいのだから仕方ない。


色々探求する事が多すぎるのと

まるで違う世界に入りこんだようです。


ロックやポピュラーミュージックの皆さんは

クラシックをわからないながらリスペクトはしてますが、

どうもクラシックの皆さんはロックやポピュラーを

下に見る傾向がある。

それはピアノを習っていた幼少期からも感じてたし

某大学の音楽過程を卒業したSoukoも思うところです。


あたしはあんまりそういう区別はしません。

良いなと思えるものは好きだし、

クラシックでも嫌いな曲ももちろんあるし、

あたしのフュージョン嫌いは

このブログの古くからの読者諸兄はご存知かと。


ただ職業で作曲をせねばならない時期は

嫌いと作れないとは別ですから、

Tスクエアだって、アルディメオラだって聞いてますし

あんまりジャンルを気にしてると視野も狭くなるのよね。


絵画でもあたしは印象派は好きだけど

写実主義の緻密な絵も好きです。


小説だって好き嫌いがある。


今は元サウンドクリエイター、

自称、無所属作曲家と名乗っておりますが(笑)

実はタナベの好きなものを作ってくれと引っ張ってもらった

イーゲーム時代と気持ちはあんまり変わってません。

あん時は必死だったけど、今はとにかくゆっくりと

今この瞬間に好きなものを、とことん楽しんで追求してます。

それが今はスパニッシュギターという事で。


今日はちと長いかもしれない。


ギターの歴史で、今のギター(アコースティック)の形が出来たのは

だいたい18世紀後半頃で、ヨーロッパはガット、つまり

「牛の腸」を弦にしたいわゆるクラシックギターが完成します。

現在はナイロンの弦ですが、釣りする方も

ご存知フロロカーボンの弦もあります。

ちょっとテンション高いのですが。


その頃、針金の需要がたくさんあったアメリカでは

箱に針金を張ったギターが黒人達の中で作られるようになり

それをMartin社が6弦アコースティックギターとして売り出した。

当時、バイオリンを作っていたGibson社も

そのバイオリン製作の技術でアーチドトップギターを発売。


そこからソリッドギターとなり、Fender社などが

テレキャスターの原形であるブロードキャスターを

1950年に販売開始するわけです。


弦の数は変わりますがギターラという形は

ルネサンス期にはすでにあったようですが、

今は古楽器のカテゴリーに入ります。

本物のリュートを目の前で聴かせて貰った事がありましたが、

ほんとに美しい音色でした。


以外とMartinに代表されるスチール弦のアコースティックギターと

現ナイロン弦のクラシックギターの歴史はほぼ同じですが、

スチール弦の方はアメリカ、ナイロン弦系はヨーロッパ

あるいは南米などに広がったそうです。


エレキギター、スチール弦アコースティックギター

ナイロン弦クラシックギターは全て根本的に弾き方が違いますが

まぁ、弦の数もチューニングも同じなのでエレキが弾ければ

スチール弦ナイロン弦関係無く、適当に鳴らす事は出来ましょう。


しかし、ピックを用いるエレキギター、

ピックも指も使うスチール弦アコースティック、

しかしナイロン弦クラシックギターだけは

まぁ、一部例外を除いて指だけで演奏します。


もちろん、弦の素材によってアコースティックギターでも

箱の中の骨組み、ブレイシングのやり方が違うので

スチール弦ギターにナイロン弦を張っても

ナイロン弦のギターにスチール弦を張っても

当然、設計通りの良い音は出ません。


当たり前の話ですが。


あたしも何本かこれまでナイロン弦ギターは

所有して来ましたが、P.P.Panic、PinkSardineでは

基本エレキギター、ライブの中で何曲かはスチール弦アコースティックを

弾いて来ました。


家には5/3睡蓮ライブで使用した愛器FenderとMartinがあります。

この2本は絶対に手放さないと思います。


更に今、ナイロン弦クラシックギター、

一応、フラメンコで使う仕様なので

スパニッシュギターのカテゴリーで呼ばせて頂きます。


とにかくこのフラメンコ音楽に

今のあたしの興味はばっつり入り込んでます。

それはこれからあたしの作る音楽が

フラメンコになるという事ではなく、

そういうエッセンスが入ることもあるという事で

ただ、これまでも似たような曲は作って来たんだけど

これからはちゃんと調べ追求して、エレキギターやスチール弦ギターと

同じかそれ以上に演奏も上手くなりたいと

このように思っているわけです。


その中で


ゴリゴリの地フラメンコをやろうというわけじゃない。

中にはヘヴィメタルとフラメンコを融合させた

フラメタルというジャンル?もあるのです。


あたしはちゃんとその背景から理解した上で

フラメンコ「風」でカッコいい音楽が作りたい、

というかもう既にガッツリ2曲作ってます。


次のアルバムもやはり2nd分身のように

様々なジャンルを織り交ぜながらも

BUN節全開なアルバムになろうかと思います。

ぜひこれは、お楽しみに、と(笑)


単にフラメンコと言っても

当初は歌と舞踏がメインでギターは伴奏楽器でした。

更にその弾き方、コード進行という方がいいかな

以下のような非常に細かな曲調があります。


アレグリアス

ブレリア

カーニャ 

ファルーカ

セビジャーナス

ソレアレス

タンゴ

タランタ タラント

ティエントス


これをほぼ即興の歌詞と踊りに合わせて

弾き分けなければなりません。

また、フラメンコのリズムは12拍で

頭に12 1 2 3〜と演奏し2の位置でアクセントを付ける

とかそういう風な作曲をすると、それらしくなる。


作曲出来るんだー!凄ーい(笑)とか

言われますが、はっきり言いますが、全て勉強です。


あたしは天才では無いし、人よりもたくさん努力して、、、

でも努力がみんな報われるとも思ってません。

センスは日々研鑽しないと錆びていくし、

でも好きだからというだけで曲は作れません。

なんでもそうですが、知識は努力で得て、

たくさんの音楽を聴き、向かうべき方向と

作る音楽を定めてから、そこへ至るロードマップを認識しないと

あてずっぽうや、作ってたらこんなん出来ましたは作曲では無いのです。


ちゃんとどのように作ってあるのか解析して

それを自分の感性でオリジナル作品に作るのは

並大抵ではありませんから、あたしは〜風でも

あたしの特色が出るなら、そこまではやはり

勉強も必要だし、アレンジも勉強だし、

さらに演奏するなら基礎からやらないと

あたしの大嫌いなニセモノになってしまう。


趣味でそれやるのと、お金貰ってやるのとでは

別の世界です。これでもまだ勉強はたりません。

多分、本格的に我が血にフラメンコを入れるなら

やはり沖 仁さんのように地元に行かなきゃね、


フラメンコのソロギターとしてスポットを当てたのが

リーニョ リカルドという方で、たくさんの派生が出て

パコデルシアで一旦は完成の域に至ります。

しかし、その中で新星として現れたのが

Vicente Amigoだったわけです。


こないだYouTubeの動画を一つご紹介しましたが

今日はVicente氏の若かりし頃のソロギター。

もうどこがイントロでAメロなのか難解で

すでにギターは小さなオーケストラと

言わんばかりの超絶技巧です、少しでも聴いてみて


https://youtu.be/5Lxe7ZJKiJQ


ソレアです。若い頃はかなりイケメン。


あたしのようなギターマニアなら最後まで聴けますが

ご興味無い方には、延々と一応メロディはあるものの

どうでしょうね、これがフラメンコ ソレアですが

Vicente氏の凄いところは、ちゃんとこういう

基礎的な事で世界を取ってから、Vicente氏流に

音楽として一般にも受け入れられやすい

フラメンコの香りを残しながら、わかりやすく

ああ、良い曲だな、心に残るメロディだな、という

曲を作っているところです。


この曲はすごく参考になります。

https://youtu.be/kHDiICpwZg4

Paceo de Gracia


こういう風味でバイオリンパートを

二胡で入れても面白いと思う。


これも凄く好き

https://youtu.be/7oM3a_9_qZQ

Roma


全編にずっと同じテーマを弾いてますが、まず思うのは

良いコード進行はそれだけでメロディになりうる、のよ。

あとはアレンジをどうやって1曲にして行くか。

ちゃんと盛り上がるところなどのアレンジは勉強になります。


Romaなんておじさん(ご本人!)が

延々と自転車で走るビデオなのですが

なんか景色も良くて毎日観てます(笑)

たまに弾いてる姿の時に1カポがあったり

無かったりするのは良しとして(笑)


https://youtu.be/oAiuqd-La-c

Bolero Vicente


スローなこの曲のメロディはもう最高に

哀愁がありながらも、ナイロン弦の優しい音から

速いパッセージのはっきりした音のメリハリとか

良いですなぁ。


https://youtu.be/K7MSZWvLhYo

idilico


ビデオが曲と合ってて。

後半の黄色の風船についていた手紙には

何と書かれていたのでしょう。


若い頃は貴公子でしたが現在53歳

ほんっとこんな歳の取り方したい。

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カッコ良すぎます。

新しいアルバムのジャケットの中に

あたしもこんな写真入れたい(笑)


それでも若いんですけどね

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ああ、スパニッシュギターってカッコいい。


高校時代はこういうの好きだったんですが

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いやー、完コピで弾きましたねぇ。

あたしのストラト好きはここから。

Unrelease Tunesにも影響受けてる曲が入ってますよね(^^)


こういうのも出来て、更に幅を広げたい。

Martinも5/3睡蓮ライブで使い、座談会では

ギター1本のオマケ演奏もしましたな。


あたしはまた違うBUN節を

このスパニッシュギターで表現したいのです。


Vicente氏を始めとしてEstas氏や

パコデルシア、その他たくさんのギタリストの

オリジナル曲を聴いて、あたしの中で今出来る事を融合してみて

とりあえずオリジナルを2曲作りましたが、

これからもこのジャンルにはこだわりたいし

例えば50歳過ぎ(まだです!)の髪の毛グレーのおっさんが

やっていて良いなぁ、と思って貰える音楽を作りたいし

そういう決意を新たに、また練習したり

新しい曲もどんどん作りたいと思っています。


願えば叶うもの、我が家に新しい家族です。

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これはもうこれからずっとFender、Martinと

同列で使いたいと思っています。


スペイン バレンシア地方パテルナの工房製

Antonio Sanchez FL-1

バリバリのフラメンコギターです。

ご縁があって我が家に来ました。

詳しくは聞かないでくだされ。

大丈夫、Fender、Martinはありますし

ご寄付もちゃんとあります(^^)


エレクトリック無しの完全な生ギター。

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エンドにもジャックを指す穴がありません。

そしてこれからもピックアップを付ける予定もありません。

音変わっちゃうからね、このままの音でやりたいし。


余計な物が付いて無いので

とにかく音がピュア、乾いていながら

バレンシアの風を感じます。

高いものではありませんし、サイド バックは

シカモア材のラミネートですが

AAAクラスのトラ目が美しく凄く良い音。

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弦はとりあえずはドイツのハナバッハ社の

イエローラベル スーパーローテンションを。

背景はギターの裏側ですが、トラ目が美しい。

お客様からは見えません(笑)粋じゃん。


ネックの中にトラスロッドも無いので、

反りには湿度管理やちゃんと保護しないとならないし

表面板のスプルース材もかなり薄く響きやすい反面

湿度で膨らみやすいので注意が必要。


また、指板にポジションマークが何にもありません。

とりあえずは5フレットと9フレットにシールを貼りました(~_~;)

無しで弾いてみるとね、意外とポジションマークって

見て演奏してたんだな、と(笑)

そのうち慣れたら剥がします。


甘く優しいトーンから、パン!とはじける音

力加減でどんどん音質が変わるのが

ほんと物凄い表現力です。

スチール弦ギターだとここまでの

ダイナミクスの差は出ないと思います。


逆に爪の切り方から手首の角度、

弦にあたる指の腹の状態から

弾く位置でも全く音が変わるので

とんでもなく難しい楽器でもあります。

そのかわり弾き込んで慣れれば、

これほど感情の表現がしやすい楽器も

なかなか無いと思います。


このギターは来るべき睡蓮ライブで

本当の生のスパニッシュギターの音色を

マイクで拾って貰って演奏します。


こういうギターがずっと持っていられる

シンプルなギターなのだ思います。

一生かかると思うよ、自由に弾きこなすには。


これからさらに情熱的なメロディと哀愁とが

一体になった

歳と経験、相応のアルバム制作とライブ演奏が出来るよう、

また皆さんと会える時には、やはり今回も

ライブに来て良かった、と

新しいCDを買ってよかったと、思って頂けるよう

闘病は残念だけどそれは運命だとして、

それを忘れるほど集中して、

音楽家としてこれからも続けたいと思います。


あー、長かった(笑)


今日のブログ、なんで文字が小さいのか、、、?